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それは10月27日に気が付いたことでした。
最近はお店の事でいっぱいいっぱいで、つながらせていただいているフォロワーさんのページに訪問させていただいたり、なかなか出来ていなかったのですが、少し余裕ができたところでフォロワーさんのページを拝見させていただきました。
すると、このような投稿がリツイートされていました。
【お知恵拝借】社殿に亀がいたのですが、どうしたらよいでしょうか。→その後どこかへ行ってしまいました(行方不明)
【お知恵拝借】
— 星川杉山神社 (@sugiyamajinja) October 22, 2019
社殿に亀がいたのですが、どうしたら良いでしょうか。 pic.twitter.com/zMMDjTtNhh
…亀と聞けば反応するかめんちゅですから、写真をよく見ると…。
なんと沖縄に棲息する国の天然記念物、リュウキュウヤマガメではないですか!?
(環境省:リュウキュウヤマガメ Geoemyda japonica)
このカメさんは私が初期運営サイトの「旅の小日記」でも車にひかれてしまっているリュウキュウヤマガメをぼかして掲載したことがあり、
もっと大事にしましょう!と呼びかけた事がある。
生息している現地には一度だけ行ったことがあるから、よく知っている。
そしてそのツイッターの投稿主を見てみると「星川杉山神社」とある。その時は「へぇ!杉山神社っていろんなところにあるんだなぁ」ってな感じ。まさか自分が小学生のころからず-っとお世話になっている
"あの杉山神社"
とは思いもよりませんでした。気が付いた時には運命すら感じてしまいますよそりゃ。。。
沖縄の生物多様性に感銘を受けているという意味で沖縄の方言をもじった
"かめんちゅ(亀人)"が昔から住んでいる場所の地元の神社で、
リュウキュウヤマガメが現れるんですから…。
あれ?これは私の出番だよね?絶対。って…なる感じ、わかりますかね…?
しかもきっとその子(カメさん)にはタイムリミットがある。何故か?
それは過去を見てみれば分かります。
https://www.asahi.com/articles/ASM573SMYM57UHBI01G.html
(密売、密輸ぜったいに、ダメ!)
当たり前のように悪いことを考える人が多数。切羽詰まった危険な状態であることが明確な状況です。すでにネットには投稿されている状況。
そこで私は星川杉山神社にメッセージを送らせていただきました
「近くに住んでいるのですが、後程お伺いしても大丈夫でしょうか、勿論、捕まえたりしません。カメさんが居るような場所を見てみたいと思います」
私は幼少期から生き物が好きで草むらにどんどん入って行ったりしたし、大分前だが生息地の環境も見ているから割と自信があった。どんなところにいるか予想がついた。
つづいて、私は迷子亀についての活動もしているので、誤って拾得物として届けられている可能性もアドバイスさせていただきました。
更に気持ちが抑えられないので続けてお電話をしてみました。
「そちらで行方不明のカメさんは天然記念物で、すでに公表されているため、事件が多いかめさんなので誘拐されてしまう可能性があります。ツイ−トでは一先ず控えて、現地で張り紙などをして解決したほうがよい」と
そのようにお伝えをいたしました。
更に捜索しても良いかとお尋ねしましたが夜間だったこともあり、神社の方としては身の危険を案じてくださり、それはお断りくださいました。
とても物腰柔らかく理解をいただける電話口の方で私のこの「かめんちゅ」という言葉で即座に沖縄を連想してくださり、私の奥底に秘めているカメにへの思いをすぐに拾ってくださいました。さらに里親募集など助けることをしていること、地元に住む"氏子"であること。理解をいただきました。
しかし、普通に入る程度ならというお話もちょこっとありましたもので、外側から見に行ってしまいました^^;
↑早朝4時頃公園側から。。。
↓ああ。。。明るくなってきてしまった…(落胆の図、後ろが居る可能性のある急斜面)
※というよりも、この時は夜行性の意味を履き違えてました。夕方から暗くなって暫く…って感じなんですね。リュウキュウヤマガメの活動時間。
日々の夜の用事の後に時間を作って、毎日耳を澄まして、目を凝らして観察しました。…が、気配を感じない!
リュウキュウヤマガメの情報だったか、何かの本でキロ移動する、と見たことがある気がする、神社の横が広い公園だからこれはひょっとしたらもうすでに広場に出たところ誰かに拾われて虫かごにでも入れられてるかもしくは、悪い人に売り飛ばされているのではないか…?
-不安が過る-
その時のお電話ではいろいろと耳を傾けてくださったところで、後日、ということになりました。
そして連休が明けた10月29日、ツイッタ-をされている神社の方からお返事がありました。
「知識がないばかりにこのような騒ぎになって申し訳ない気持ちです」
沖縄にしか生息しないカメさんですもの。分からなくて当然。いること自体が自然では無いこと。
神社の方はある意味被害者です。
つづけてこのようにもお話しくださいました。
「他の方からもメッセージをいただいており、神社としてどのように対応するか、社内で検討します」
…そうですよね。神社としては難しいところですよね。。。
でも、しっかり探してみたいなぁ…ただ、されど神社ですからね。
そして二日後、このようなメッセ−ジをいただきました。
「11月2日午前9時から11時まで。以前から検討していた境内斜面地の清掃を行います。よろしければ参加しませんか」という内容。
私としては、ただ探すだけにズカズカと境内の地の草木を踏んでしまうのはどうも…バチ当たりなんじゃないか…みたいな気持ちがあったので、
こちらとしても凄く快諾しやすい内容でした(快諾というのも図々しい表現かな?何か表現あれば修正しておきます)しかも、かめんちゅのお店の営業時間をすこしずらせば、なんとか行ける時間。
これは行けるぞ!! と。
あとから聞くと令和の時代になり、大嘗祭を前にしているという事で、清くする何十年かに一度の作業だった様子(聞き間違えでしたらすみません)それにしても大嘗祭、、、カメの甲羅を用い占って選定した産地から確保したお米を納める儀式ですよね。。。やはり色々な事がつながっているような…(ただの妄想です)
と、いうことでそうとなれば、もはや気持ち的には
「お世話になってきた偉大な地元の神社を清潔にするぞ!!!」
率が90パ-セントくらいな心持ちでのぞませていただきました。とはいうものの、やはり参考にどの辺でカメさんを目撃して、どの方向へ向かっていったのか私は聞かなくてはなりません。
当日になり、皆さまにカメさんの当日の様子を聞きながらご挨拶。神社の方々はとても良い雰囲気の方々です。
その中の何人かの方は、かめさんの飼育経験があって、
かめさんに抵抗の無い方々でした。
当日の様子は星川杉山神社のお便り日記でも紹介されています。
https://www.sugiyamajinja.or.jp/news/7493
清掃前に、お祓いをしていただきました。
※右上のグレーの服がかめんちゅ/お写真は星川杉山神社の平岡様より提供
安心してお掃除することができます。お掃除の大変さは元々覚悟はしていたけど、結構な斜面地。油断すると転げ落ちます。いや、この日ばかりは全然いいわって思っていたんですけど
笑 お掃除体験自体めちゃくちゃ貴重ですからね。
みなさま色々かめさんのことを質問してくださり、居そうな場所を説明させていただきました。
かめんちゅ「寒くなってきていますので冬眠に入るか、もしくは夜行性で隠れているか、落ち葉や倒木、枝のしたに隠れていると思います」
神社の人「ここはたまに珍しい蛇とかも出たことあるんですよ〜白と黒の。詳しい人に調べてもらったらやっぱり珍しい種類でした」
…なるほど確かに隠れ場所がいっぱいあるから、逃げ込んだ生き物が避難するのには適しているわけですね。生き物たちも心が休まるのかもしれません。
様々な可能性も頭にいれ、いざ清掃開始!神社の人や神社の会の人も合わせて
総勢15名
での清掃作業。なかなか大がかりです。
はじめたものの、運動不足ですよ。かめんちゅ 笑。昔運動してた名残を強引に引き出して急斜面をよいしょ、よいしょ、
※お写真は星川杉山神社の平岡様より提供
枝をもって、よいしょ、よいしょ、
倒木をもっと、よいしょ、よいしょ、
空き缶をもって、よいしょ、よい…あれ?空き缶が無いw歴史を感じました。あの丈夫な缶が手の中で粉々に…wもちろん拾ってごみ袋に。
「清めるぞ-!きれいにするぞ-!」
もはや心の中は、それだけ 笑
そんな中、神社の人から声がかかる
「探せてますか〜?」
あ、、、そうだ。と 笑。
しかしながら、もう自分の目の"亀センサ-"には自信がある。雑貨店でも多くの雑貨の中から亀形のものは一瞬で探せるwそのくらい亀センサ-には自信があり、ひたすら清掃、清めるぞの一心。
みなさんで運んだ枝や倒木…凄い量 汗
清掃から一時間半くらい経過したとき、神社の方からお声がかかる
「こちらは三人で大丈夫ですので、佐藤さん(かめんちゅ)はあちらの職員一人でやっている、あちらをお願いしま-す」
その一声がきっかけだったような気がします。
そして私が、移動して枯葉を手で前かがみになって滑り落ちながら下に集めていくという裏技(足が言う事きかなくなってきたのでw)で作業をしていると、
亀センサ-発動!!!!
みて
み。。。みて!!
見てください!!!
分かる人にはわかる。分からない人にはわからないであろう、擬態はしないけどこの紛れ様。
居ました。
沖縄に生息する国指定の天然記念物 リュウキュウヤマガメ!
(※この時点ではリュウキュウヤマガメ「と思われる」というスタンスの様でした事務処理的に…)
まず第一に。
「良かったね!」
ですよ。これで誘拐される心配も、
不正流通に乗せられる事もない。
「もう、大丈夫だよ^^」
神社の方と一緒にみんなで
「良かった〜」
と喜び合いました。
その10分後にようやく、
「かわいいな〜^^」
が、やってきました。
順序的に最高ですよね。
それで…どなたが…(警察に通報しますか?)と、お尋ねすると
「佐藤さん(かめんちゅ)が発見されたのですから、どうぞ佐藤さんが」
とのご厚意をいただきましたので、そのまま私が警察に通報させていただきました。
※お写真は星川杉山神社の平岡様より提供
星川杉山神社は有名なので、場所を説明するのに話は早かったです。
警察が来るまで少々時間がかかっていたようなので
その間皆さんで輪になるように集まって、リュウキュウヤマガメを大事に大事にその場で保護、お見守り致しました。
※お写真は星川杉山神社の平岡様提供
#拡散希望
— カメンチュ/緑亀は特定外来生物では無い (@kamekameshop) July 31, 2019
写真の子達は現在里親募集中のかめさんです。
亀を手放す方が圧倒的に多い状況。
それに対して里親募集中のカメさんの飼い主が決まり難く、
引き取り依頼ばかりが積もり積もっております…
亀さん達の未来のために、どうか拡散ご協力お願いします。
※里親募集詳細のリンクは以下に貼ります pic.twitter.com/q3chyUNLyQ